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高麗青磁双鶴文枕

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¥ 500,000 税込

商品コード: kp102

【高麗青磁象嵌双鶴文枕】の名品です。

長方形六面体の枕です。

両端から中央に向かって緩やかにカーブを描きながらくびれています。

つまり頭の形に合わせてカーブが付いているわけです。

枕の透かしのある側面は長方形になっており、側面の長い部分を立てた状態で、上あるいは下にな

る部分を上下面、横になる部分を前後面と仮に呼んでおきます。

釉は淡緑灰色をおび、貫入が全面にみられ、内面にも釉薬が施されています。

上下面には二重圏線に縁どられた円形の透かしがあり、前後面には四面共に菱形の透かしが配されています。

六面には高麗青磁を特徴づける象嵌技法で文様が描かれています。

前後面には側面に雷文をおき、中心の二重圏線の中に、向かい合う二匹の鶴(双鶴文)が精緻に描かれています。

高麗青磁は高麗においても一般社会にまで普及したものではなく奢侈(しゃし)品でありました。

なかでも枕は特注品と推定され、特に限られた人のみが使用できたものであったようです。

日本でもこれを入手できたのは、それに相応する人々であったと考えてよいのではないでしょうか。

陶枕は、ふつう夏用あるいは午睡用の枕といわれ、青磁のもつ清涼感は、寝苦しい夏や昼下がりのまどろみに最適でしょう。

往時の人々はこのような異国の枕でどのような夢を見たのでしょうか。

また中国唐代の「一炊(いっすい)の夢」の故事をも想起させてくれます。

立身出世を夢見る盧生(ろせい)という青年が、旅先の邯鄲(かんたん)という町の宿屋で一杯の高粱の飯を注文します。

その時、傍にいた仙人から枕を借りて一眠りする間に、五十年余りの栄耀栄華を極めた自分の一生を経験します。

そして目覚めると、宿屋の主人が飯を炊き上げる間にも満たない僅かな時間しか経っておらず、栄華のむなしさを悟り「盧生」は故郷に帰っていったという物語です。

この異国の枕でどのような夢が見れるのか試してみて下さい。

これだけ手の込んだ高麗青磁の枕はひじょうに希少で珍しいと思います。

上下面の片方に四つの目跡がございますので、立てて鑑賞するのも良いと思います。

円形の透かしに竹筒か銅管で落しを入れて、花生け(一輪挿し)に見立て茶道具としても良いのではないでしょうか。

お品の状態は良いほうだと思います。

一期一会のお品だと思いますので、この機会をお見逃しなく。

このお品は、30年前に65歳で故人となられた某芸術大学の教授の収集品でありましたが、ご親族のご依頼により、出品させて頂いております。

作品サイズ・全長21.5㎝ 幅9.8×7.7㎝ 箱あり


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