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金銅十一面観音立像 明代

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¥ 880,000 税込

商品コード: cb035

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【 明代 金銅十一面観音立像 】の名品です。

十一面観音菩薩は、この世に生きる人々の苦しみをことごとく取り除くと云われています。

この観音さまはやわらかな衣を身にまとい、手足が伸びやかに配されます。

体躯は肩幅が狭く、少し腹部を前に出しています。

腕は細く長く、右手は右膝横で天衣を摘み、左手は屈臂して水瓶を持たれています。

右膝を若干折り、右足は遊足となっています。

お顔は、目鼻立ちははっきりして端正で笑みを含み、とても優しい表情をされています。

頬にふくらみもあり童顔に近い顔貌です。

慈悲に満ちたお顔の頭上に頂く宝冠には,十面の頭上面があり、本面と合わせて十一面を数えます。

このように多数の顔や腕を具えた観音像は変化観音(へんげかんのん)と称されます。

変化観音はこの十一面観音以外に九面観音、千手観音、不空羂索観音などがございます。

法華経には観音菩薩が衆生救済のため、様々に身を変じてこの世に出現することが説かれますが、十一面観音の頭上面に
も同様の性格を想定できます。

頭上面の頂上には如来の頭部が表されています。

経典には国中に疫病が蔓延した時にこの佛面に向かって陀羅尼を唱えることで流行が終息すると説かれています。

このような頂上佛面の、疫病を鎮める効能は、日本で十一面観音や九面観音が信仰される大きな理由となりました。

観音さまの頭部に戴く天冠台には精緻な装飾が施されています。

左右の垂髪は両肩で六条に分かれています。

天冠帯は両耳後ろを通り垂髪の上で結び目を作ります。

天冠台の下の髪際(はっさい)は毛筋彫りが施され量感があり、左右耳元で四条に分かれ後ろになびいています。

両肩から下がった天衣は、膝前と腹下でUの字に二重にたわみ、蓮肉台上で変化をつけながら、蓮台の蓮弁の上に達しています。

足元の蓮華座は豪華な造りになっています。

蓮華座最上段の蓮肉部の縁周りには連珠文が装飾されています。

その下は三重の請花(うけばな)があり、その下に上敷茄子(しきなす)と反花(かえりばな)、下敷茄子があり、反花、八方入隅形の框座(かまちざ)が設けられています。

反花は子葉が扁平になった複弁蓮華文です。

鍍金は所々残っています。

今回、出品の金銅十一面観音菩薩立像は芸術的とも呼べる作風です。

美術品としての価値も高く、名品の香りが致します。

製作年代に関しましては、当方では明代と推定しております。

一期一会の二度と出ない作品と思いますので、この機会をお見逃しなく。

作品サイズ・総高 48㎝ 框座最大幅 19㎝ 重量 約4.8kg 銅造鍍金 箱あり


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