銅造如来坐像 明代
¥ 950,000 税込
商品コード: cb036
明代の銅造如来坐像の名品です。
古拙の微小を浮かべた慈悲に満ちたお顔をされています。
丸く張りのある顔に、明快な孤を描く眉と通った鼻筋。
切れ長で伏せ目がちの優しい目と、童子のような唇をされています。
頭部の螺髪は立体的且つ精緻に表現されています。
肉髻(にくけい)部から地髪部になだらかに続いています。
肉髻部から地髪部の接する正面中央に、肉髻珠(にくけいしゅ)があります。
この肉髻珠は仏の知恵の光明を表しています。
首には三本の皺をいれた四道が表現されています。
納衣(のうえ)は、両肩を着衣で覆う通肩(つうけん)です。
正面腹前に腰紐(石帯?)の結び目があり、その下の裳(裙?)も意匠化されています。
このふたつは立体感を精緻に表現しています。
左手は膝上で拳を握り、右手は膝頭に伏せる触地印となっています。
金剛界五仏中の阿閦(あしゅく)如来か、胎蔵界五仏中の天鼓雷音(てんくらいおん)如来として造られたものと思われます。
結跏趺坐(吉祥座)した脚部は、衣文の表現も見事で量感を出しています。
全体に見て、よく造り込まれており、重厚さと品格を具えた仏像です。
幾星霜を経て、いつどこの国で火中したか分明しません。
火災に遭いながら、造仏時の姿を今日までよく留めている、希少な仏像であることは確かで
しょう。
名品の香りが致します。
作品サイズ・高さ28㎝ 幅21.5㎝ 奥行13㎝ 重量5kg 箱あり