金銅弥勒菩薩半跏思惟像 朝鮮三國時代
¥ 450,000 税込
商品コード: kg051
韓半島三国時代の金銅仏の名品です。
半跏思惟の姿をとる弥勒菩薩像です。
56憶7000万年後にこの世に顕現して如何に衆生を救うかを思惟されているお姿です。
少しうつむき加減に思索にふける様子で、切れ長の目や鼻筋のラインが簡潔で美しく、口元に穏やかな微笑みを浮かべ、まことに優しいお顔をされています。
頭上には三山冠とも云える宝冠を戴いています。
宝冠に装飾はなくシンプルです。
女性的とも思える華奢な体つきですが、優れた造形力でさながら生きているように表され、生命感が充満している彫刻です。
顔はどちらかと云うと童貌で、弾力ある顔の造形です。
可愛らしい指先、扁平な胸部に細い腰などは児童の姿とも云えます。
しかし、身体は瞑想にふける静かな姿勢であるものの、下裳はひじょうに厚みを感じさせ像全体に安定感を与えています。
下裳の衣襞の構成も緻密でありながら自然で、裳裾にまでも微風にそよぐ生動感が与えられいるようです。
このような静と動が調和をなして、無理なく自然に彫刻する造像技術は、ひじょうに高いものであったと思われます。
像全面には鍍金がよく残っています。
以上のように、この弥勒像は朝鮮三國時代の彫刻様式が顕著に認められる作品です。
慈悲心に満ちたお顔は見る者に平安を与えてくれます。
名品の香りが致します。
作品サイズ・高さ 23.8㎝ 最大幅 12㎝ 重量 925g 銅造鍍金 箱あり