金銅 透彫華籠
¥ 90,000 税込
商品コード: nb078
天平~平安時代の金銅華籠の名品です。
華籠(けご)とは仏教の儀式で散華(さんげ)に用いる花を盛る皿状の器です。
元来は竹で編んだ籠ですが,それを模した金銅製のもののほうが広く用いられているようです。
縁には3ヵ所に長い組ひもを取り付けて垂らすのが普通です。
仏堂を荘厳する華鬘(けまん)にもたまに丸形がありますので、その可能性もございますが、このお品は裏側に鐶(かん)がありますので華籠と考えられます。
鐶は二つ残っていますが下部のひとつは欠失しています。
円形の鍍金された銅板に蓮華文様を透かし彫りにして、蓮葉の葉脈や蓮の実も精緻な鏨(たがね)彫りで見事に表現されています。
蓮華は泥の中(煩悩の世界、俗世)から綺麗な花(悟り)を咲かせる姿から「清らかな心」「神聖」の意味を持っています。
また仏教では、浄土の象徴として扱われています。
覆輪(ふくりん)と呼ばれる華鬘の外枠は、内側の透かし彫り部分とは別にできています。
覆輪はCの字型をしており、中が空洞になっています。
このお品は十分美術品しての芸術性がございますので、普通のお部屋の装飾にされても、凛とした雰囲気を漂わせることでしょう。
作品サイズ・直径23㎝ 重さ0.3㎏ 箱あり
金銅透彫華籠 華鬘 仏具 古美術 波兎 骨董 仏堂荘厳具