金銅観音菩薩立像 白鳳時代
¥ 960,000 税込
商品コード: nb080
金銅観音菩薩立像 の名品です。
すらりとした長身痩軀の像容です。
細身の姿態に較べてお顔は若干大きめです。
ふくよかなお顔で、眉と鼻の表現はくっきりとしており、目は伏せ目がちに表されています。
口はわずかに開いて微笑されている優しいお顔です。
髻(もとどり)は単髻(たんけい)です。
豪華な宝冠(頭飾)の正面には坐像の化仏が表わされています。
天冠帯(てんかんたい)は長く、両肩を通り両肘の屈曲部迄伸びています。
天衣(てんね)は肩から背に回り一度折り返して、肩掛けのように覆っています。
天衣は前に回って正面を上下二段に横切り、下段は中央膝前でUの字にたわみ、一方は左手首に回って垂下しています。
同じくもう一方は水瓶を持つ右手首を回って垂下しています。
天衣先は魚尾(ぎょび)状であり、蓮華座の請花(うけばな)の先に着いています。
瓔珞(ようらく)は胸前で二段になり左右に振り分け、緒は天衣の前に下がっています。
両腕には臂釧(ひせん)があります。
蓮華座は請花と反花(かえりばな)からなります。
その下には円形框座(かまちざ)がございます。
所々かすかに鍍金が残ります。
底部内側に鉄芯が見えます。
本像は法隆寺大宝蔵殿にある観音菩薩像によく似ています。
当方では白鳳時代と推定しております。
作品サイズ・高さ34.5㎝ 台座直径8㎝ 重量1.6kg 材質・銅造鍍金 箱あり