持経観音菩薩坐像 明代
¥ 450,000 税込
商品コード: cb046
明代の銅造持経観音菩薩坐像の名品です。
持経観音菩薩は三十三観音の一尊です。
この観音菩薩はお釈迦様のもとで修行され、釈尊の在りし日の声が納められた奇跡の経巻を左手に携えていることで知られています。
大慈愛を持ってあらゆる悩み苦しみから救ってくれると言われている菩薩様です。
本像は左手で経巻を奉持して、経巻の結び紐の緒を右手に持たれています。
お顔は丸顔の童貌ですが、眉ははっきりと孤を描き、通った鼻筋をされています。
切れ長の優しい目は伏せ目がちで、瞑目されているようです。
上唇が厚く、古拙の微小を浮かべ慈悲に満ちたお顔をされています。
頭部には豪華な三面頭飾(宝冠)を戴いています。
四鈴鏡(しれいきょう)を三面配した意匠は珍しいものです。
単髻(たんけい)と髪際も豊かに表現され、精緻な毛筋彫りが施されています。
首には二本の皺をいれた三道が表現されています。
上半身は裸で、胸前に二重の瓔珞(ようらく)があり三条の房紐が垂れています。
両腕には臂釧(ひせん)があり、両手首には腕釧をお付けになっています。
瓔珞、臂釧、腕釧には鏨(たがね)で連珠文が打たれ立体感を高めています。
正面腹前に石帯(腰紐)の結び目があり、結跏趺坐した脚部に掛かる、裳(裙)も意匠化され衣文の表現も見事で量感を出しています。
天衣(てんね)は背中から両肩を降りて、結跏趺坐した両脚上で交叉して両膝端で垂れています。
像容は全体に見て、精緻に造り込まれており、重厚さと品格を具えた仏像です。
まさに名品の香りが致します。
このお品は、某芸術大学教授の収集品でありましたが、ご親族のご依頼により、出品させて頂いております。
作品サイズ・高さ16.2㎝ 幅11.5㎝ 奥行8㎝ 重量741g 銅造 箱あり