耀州窯 青磁刻花八角水注
¥ 460,000 税込
商品コード: cp054
宋代・耀州窯の水注の名品です。
耀州窯の最大の特徴は、表面を覆う青磁釉の色と模様です。
青磁釉はオリーブグリーンの釉薬で、緑色が濃いものと少し黄味を帯びたものが特徴です。
さて器形に目を移しますと、すっくと立ちあがった口縁と、幾分開き気味の底部の高台は、八角形であり、胴部は四段階八面構成になっています。
主文(メイン・モティーフ)となる面積の大きい三段目には、優美で可憐な花文(牡丹)が表されています。
この牡丹文は片刃彫りによる刻花の技法を駆使して、角も立っており鋭く且つ流麗な印象です。
深く掘られた部分に釉薬が溜まることで美しいグラデーションを生み出しています。
その上下段には共に花弁が表されています。
八稜の注ぎ口の曲線はシャープで、この作品に凛とした雰囲気を与えています。
時間経過による釉薬の成分の錆び(カセ)が所々見られます。
宋代陶瓷の器形はほぼ完成されていると思われます。
このお品はその洗練された器形に、進化してきた刻花の技法が見事に融合した名品と申せましょう。
目立つ疵もなく状態は良好です。
このお品は、某芸術大学教授の収集品でありましたが、ご親族のご依頼により、出品させて頂いております。
一期一会のお品ですので、この機会をお見逃しなく。
作品サイズ・高さ20.5㎝ 最大幅19.5㎝ 重量970g 箱あり