李朝 青花虎月文壷
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¥ 880,000 税込
商品コード: kp135
李朝青花虎月文壷の名品です。
直立した口を付け、満月のような美しい形の丸壷です。
口部と高台の側面に各一本の二重界線があります。
肩には如意頭文が廻らされています。
この如意頭文の描法は独特です。
胴には二重線による円窓を三方に配し、その中に虎月文が描かれています。
主文様の虎は右上を睨みつつ座り、頭上には遠く満月が輝いています。
虎がうずくまる岩山は広く空白で表わされ、上空は狭く黒く表現して、陰陽の対比が見事です。
この虎の様子を見ていると李朝絵画や陶器に見られる虎鵲(こじゃく)文を想起させます。
虎鵲文とは、うずくまる虎が枯木に止まる一羽の鵲(かささぎ)を見上げている構図の文様を指し、朝鮮半島では霊獣である虎と吉報を告げる鵲はおめでたい図柄として好まれたのに起因します。
本品の虎の顔は睨みが効いていますが、何となくユーモラスな雰囲気があります。
まろやかな器形と温かみのある釉膚が相俟って、見るものの心を和ませるような作品です。
お品の状態は欠けもなく良好です。
一期一会の作品ではないでしょうか。
このお品は、某芸術大学教授の収集品でありましたが、ご親族のご依頼により、出品させて頂いております。
作品サイズ・高さ28.5㎝ 口径15㎝ 胴径29.5㎝ 高台径14㎝ 重量4.1kg 箱あり
李朝 青花虎月文壷 染付 朝鮮陶瓷 民芸 民藝 柳宗悦 古美術 波兎 骨董