神戸薩摩 金襴手花鳥文瓶
¥ 80,000 税込
商品コード: np058
神戸薩摩の金襴手の名品です。
大きな牡丹が華麗に咲き誇る岩上に二羽の雉が精緻な描かれています。
後には櫻の樹も描かれています。
薩摩焼は、元々薩摩藩で作られる焼物のことを指しますが、明治期に輸出用に各地で制作された薩摩金襴手は、現在それぞれの制作地の名称をとって、京薩摩、神戸薩摩、大阪薩摩、横浜薩摩などとよばれています。
幕末の1867年に開催されたパリ万国博覧会に、薩摩藩から出品された金襴手の薩摩焼が好評を得たことに刺激され、薩摩地方以外でも薩摩金襴手様式の陶器の制作が試みられるようになったようです。
輸出用に作られた薩摩は、ジャポニスムの流行をみた西洋においては、インテリアを彩る重要なアイテムでありました。
輸出薩摩が隆盛をみた当時、薩摩焼制作は全国におよび、本薩摩とよばれた本家薩摩(鹿児島)の他、東京、横浜、金沢、京都、大阪、神戸、長崎などに薩摩焼を制作する窯元がいたことが分かっているようです。
近畿地方には前述のとおり、京都、大阪、神戸という3つの産地がありました。
京都に次いで制作規模が大きかったのは神戸でした。
神戸は、輸出港があるため京薩摩の窯元の支店なども置かれ,流通の要所としても栄えていました。
海外では京薩摩といわれることもある「司山」、「精巧山」は実は神戸の窯元で、細やかで絢爛豪華な絵付の作品を多く生み出している。
今回のお品は「成山」とありその流れの窯元が問屋銘の可能性もございます。
高台裏には「Satsuma 成山 Hand Painted Kobe-Japan」とあります。
状態は疵もなく完品です。
今となっては大変貴重なお品ですので、この機会をお見逃しなく。
作品サイズ・高さ29.6㎝ 口径6.6㎝ 胴径15㎝ 重量1.3kg