菊水形鶴亀鯉彫墨壷 一文字正兼 作
¥ 480,000 税込
商品コード: nw067
彫刻墨壷の名工・一文字正兼 作 【菊水形鶴亀鯉彫墨壷】の名品です。
欅の銘木を使用した全長一尺七寸(52㎝)の大作です。
全体は菊水の形を基本としています。
壷車(糸車)の透かし部分を菊花の形にして、その下部に吉祥の瑞雲(ずいうん)を配しています。
その下は二段透かしの流水となり尾部に至ります。
流水の上には房付きの瓢箪と盃が浮彫りされ、「福・寿」の文字が刻まれています。
正兼師の菊水形鶴亀鯉彫墨壷に於いて、この瓢箪・盃を配されているのは特上彫りに限ります。
尾部の三段波の上には鯉が彫刻されています。
これは登竜門の故事にちなんだ鯉の瀧昇りの意匠と思われます。
墨壷の頭部にあたる壷池(墨池)の前後には、見事な鶴と亀が彫刻されています。
正に生きているような親亀は蓑亀です。
蓑亀とは永く生きて背中の甲羅に藻が生え、まるで蓑(みの)を羽織ったように見える様子からその名で呼ばれます。
長寿(万年)を象徴する縁起のよいものとされいます。
この亀の彫り方は、前足の左右の間を透かせる所謂「浮き亀」という技法で高級な墨壷に用いられます。
親亀の上には尻尾の見える子亀が乗っています。
向かい正面には、亀と同じように長寿のシンボルである丹頂鶴が配されています。
この鶴は一文字正兼師が考案した「羽根高」と呼ばれる羽根の部分を高く盛り上げた技法で表現されています。
鶴の下部には瑞雲が配されています。
墨池の周りは縁取りが施されています。
胴部には、男波・女波を交えた逆巻く波涛がダイナミックに表現されています。
この波の表現は一文字正兼の真骨頂ではないでしょうか。
この大作とも云える今回の墨壷は、東京の初代・壷豊が考案した菊水形墨壷を原型としながらも、
形と全体のバランスをより洗練されたものとし、見事な彫刻技術で彫刻墨壷を芸術の域にまで高めた、至高の逸品ではないでしょうか。
材質は木目の詰んだ硬くて重い欅(けやき)の銘木が使用されています。
赤欅と呼ばれるもので経年変化で赤銅色を呈しています。
照明の関係で、木肌が明るく写っている写真もございますが、桐箱と一緒に写っている(一枚目の写真参照)色合いが実物に近いものです。
ひびや欠けもなく状態は良好です。
金属製の廻手(かえで)は銅にクロームメッキが施され、吉祥の鶴と亀が陰刻されています。
他に木製の軸も付属していますので、お好みにより使い分けて下さい。
作品サイズ・全長 約52㎝ 幅 約19.5㎝ 重量 約3.1kg



















