殷周銅器 金文鼎
¥ 980,000 税込
商品コード: cb054
青銅製の鼎(かなえ)の逸品です。
半球型の胴部に三足があり、二つの耳(把手)部分があります。
三本の足は獣足のようで逞しく、この作品に重厚な雰囲気を与えています。
口縁は厚みがあり力強く、胴部には環帯が廻らされ、流水を意匠化したような文様が刻まれています。
環帯の下部には凸線が配され、胴部の印象を引き締めています。
胴部の内側は、曲面にもかかわらず整然と銘文(金文)が彫られています。
青銅器上の文字を金文と云います。
江戸時代に煎茶道が流行した時に、中國文人趣味として古銅器がもてはやされました。
明治以降相当数の青銅器が日本に流入したとされていますので、このお品もその一つかもしれません。
鼎には饕餮(とうてつ)文にみられるように過剰な装飾が施されている場合が多くありますが、今回のお品は流水文のような洗練された意匠で、あっさりしているところから、日本の茶人にも愛好され花器・香炉・建水にも使用されたようです。
状態は良好です。緑青が光沢化して青銅の本体に同化しているようです。
まさに名品の香りが致します。
一期一会のお品ですので、この機会をお見逃しなく。
作品サイズ・高さ26㎝ 最大幅21㎝ 重量3.1kg 箱あり
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